2010年5月9日日曜日

三陰交の不思議

このブログへの書き込みは、今回でで終わりです。次回以降は、玄珠堂のHPにある
鍼灸師のひとりごとをご覧ください。

三陰交というツボがある。足のうちくるぶしの少し上の所にある。

このツボは、婦人三里とも言われていて、名穴のひとつである。

ここに、患者を仰向けに寝かせておいて、ほんの1ミリくらいの鍼を打つ。

これだけで交感神経の緊張が緩和されるのだ。実に不思議な効果である。

この鍼をしたあと、「目をつぶって、10分くらい、ぼうっとしていてください」と言っておくと、ほとんどの人は眠ってしまう。

緊張感が身体から抜けて、実によい気持ちになるのだ。

この効果は、私自身も体験しているのでよく知っている。

生理痛や生理不順にも効くが、妊娠初期にここに深い鍼をすると流産する怖れがあると言われている。

それで、生理が遅れていると言われた場合には、妊娠の可能性がないかどうかを必ず確認する必要がある。

治療が早く終わったときには、この処置をして、眠ってもらう。

実によいサービスになる。

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