2010年4月10日土曜日

ガングリオンの治し方その他。

 長年治療している人が、手首の甲の所に何かグリグリするものができたと言う。ちょっと見てみると、ガングリオンができていた。ガングリオンというのは、関節の近くにある膜や粘液嚢胞にゼリー状の液体が貯まるもので、良性腫瘍の一種である。
 
 良性なので、放置しておいても良いが、大きくなって神経を圧迫すると痛むし、関節の動きを邪魔することもある。

 これは、小さいうちなら針で簡単に治せる。治し方は以下の通り。

1.ガングリオンが出来た関節よりひとつ上の関節の周囲の凝りを取る。
2.ガングリオンに四方から針を打つ。ガングリオンを●とすれば、
  ↓
 →●←
  ↑
  のように打つ。要するに、ボールに穴を空けるのである。中心に届かせる必要はない。
3.頂点にも針を刺す。穴は全部で5個。ガングリオンが大きければ、さらにたくさん刺しても構わない。
4.お風呂に入るたびに、コロコロと転がすようにマッサージしてもらう。毎日、1分程度でよい。

 これだけでよい。入浴時のマッサージだけで消えそうに無ければ、また治療に来てもらう。

 この方法で、消していると、そこにはガングリオンが出来なくなる。それが注射で吸い出すやり方と違うところである。

 膝の関節に貯まった水を引かせるのも同じような方法でやる。何度かやっているうちに、水そのものが貯まらなくなる。

 スポーツで痛めた膝から、すぐに水を抜かねばならないなら、注射で吸い出せばよい。しかし、生活疲労や仕事の疲労で貯まった水に、そんな急激な方法をとる必要はない。

 ガングリオンも膝の水も、治し方は同じである。

 私の治療法は、徹底して物理的である。それを古典にしたがっていないという理由で良く思わない人たちもいるが、要は治ればよいのである。
 
 それにしても外科の治療は荒いと思うことがある。膝蓋跳動テストもせずに水を抜かれて膝が曲がらなくなって治療に来た人や、手術後完全に片足が麻痺した人、ヘルニアの手術後、思うように歩けなくなった人を見ると、そう思う。

 もっとも、芸術祭参加作品のような見事な手術に出会うことも稀ではない。私の娘の鼓膜再建をやってくれた医師は、名人であった。あまりに名人であったので、風邪が長引く原因になっていた私の扁桃もその先生に取ってもらった。

 埋没型扁桃だったので、取りにくかったと思うが、3週間後には手術した後がまったく分からなくなってしまった。おかげで今年は風邪をひかなかった。

 要は、腕次第という、当たり前の話しである。

あらら、ガングリオンから、話が飛んでしまった・・・・・

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