2010年3月17日水曜日

痛みの風船?

痛みの風船ということについて書こうと思う。

人の身体には、痛みの風船がいくつも付いている。その風船がパ~ンと破裂すると、

 痛ぁ~あ~い

ということになる。たとえとしてはこんなものだろう。もっとも、これは私が針を刺したときの痛みをたとえたもので、怪我や腹痛や頭痛などは念頭に置いていない。出産の痛みなどもこういうたとえは当てはまらない。たとえば、ぎっくり腰などが、こういうたとえが当てはまりそうな痛みである。

いきなり、パ~ンと破裂する。

これと同じことが、針治療でも起きる。針で硬くなった凝りの表面を突くと、時には、

 フンギャ~

というくらいに傷む。針が凝りを通ると、もう一度、

 フンギャ~ス

というくらいに痛む。ところが、これでもう痛みの風船は破裂したのだから、少なくとももう当分は、急なぎっくり腰の痛みに襲われることはないのだ。帰るときには、

 あれ? あの痛みはどこに行った????

と怪訝そうな顔をして,前屈したり後屈したり、腰をひねったりする。

痛みはないですか? と、聴くと、

 もう大丈夫みたいですねぇ・・・・・

などと言う。この痛みの風船は、最初は小さなものだったのだ。それがだんだん大きくなって、何かの弾みにバンと破裂するのだ。西洋では「魔女の一撃」というが、まさにそのような痛みである。

仕事中などにそんな痛みに襲われたのでは叶わない。出張先や旅行先ならなおさらである。

それよりは、治療院のベッドの上の方が安心である。そうしてちょっと痛い思いをしてもらった後、治療に来るタイミングについて教えておく。

要するに、痛みの風船が破裂する寸前に来るのが一番痛いわけで、ちょっとふくらみかけたときに小さく破裂させておけば、さほど痛まないのである。このことを心得ている人は、自分にあった一定の間隔を置いて治療に来るようになる。

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