最近、明け方の冷えが原因と思われる症状で治療に来る人が多い。3月も終わりが近いというのに、最低気温は連日10度以下、日中の気温も15度前後で、これが春かと思われるような肌寒さが続いている。ことに明け方は冷える。この冷えが首や肩の凝りを悪化させ、めまいや耳鳴り、頭痛、倦怠感などを作り出す。
しかし、たいていの人は、明け方の冷えがこれらの症状の原因だとは気がついていない。
特に、マンションや、最近の高断熱の住宅に比べると、在来工法で作られた日本家屋は寒い。そのため、コタツに足を突っ込んで、背中を丸めてテレビを見るというような生活になりやすい。寒さは、若いうちはさほど身体に堪えないが、年を取るにつれて、悪影響を及ぼすようになる。
若い頃は楽しかったはずの庭木の手入れなども堪えるようになる。歳を取ると庭はないほうがよい。草取りで腰を痛める人のなんと多いことか・・・・
私も寒さには至って弱いので、戸建て住宅にはとうてい住めない。いまは、鉄筋コンクリートで作られたアパートに住んでいるが、たまに知人の家などに遊びに行くと、冬は寒くて仕方がない。
日本が大好きだったラフカディオ・ハーンも、日本の家屋の冬の寒さに対する備えの悪さには苦言を呈している。(当時はまだ残っていた、既婚婦人のお歯黒も、苦手だったようである。)
冷えに対してどのように備えるかで、老後の健康度に大きな違いが出てくる。
0 件のコメント:
コメントを投稿